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下水処理水が飲み水に混入!自宅の水を全て浄水できる定額制のウォーターサーバーに注目

東京都足立区で本来は放流されるはずの下水処理水が水道水に混入するという事件がありました。

理由は「上水パイプと下水処理水パイプを誤って接続させてしまった」という人為的なミスであり被害地域も一部だったようですが、最近は水道管の腐食による汚染問題なども取り上げられています。

そこで水道に関わる日本の現状と、安全な水を飲むために個人ができる対策について調べてみましたので、参考にしていただけると幸いです。

目次

  1. 水道に関わる日本の現状
  2. 安全な水を飲むために個人ができる対策
  3. 家庭でできる環境対策

水道に関わる日本の現状

国土交通省「2021年版 日本の水資源の現況」よると、実は水道水が飲める国って世界でも12国(EUの一部と日本)しかないそうです。日本優秀!しかし、かつては裕福だった日本も今では火の車。このまま水道の民営化が進んでしまったら、私たちが飲む水は安全なのでしょうか。

厚生労働省の資料を見る限りは水道民営化を進めるには各都道府県の協力がないと難しく、先行して始まっている宮城県以外では、すぐに始まることはなさそうです。大阪府大阪市など、多くの市区町村が水道民営化に反対しています。

しかし安心はできません。日本経済新聞で取り上げられていたように水道管の老朽化問題はかなり深刻です。水道管老朽化対策に向けた財源の確保は難しく、民間に協力を求めるほか財源の確保は困難なようです。21年におきた和歌山県和歌山市の水道管腐食問題では「原因は鳥のフンなどで腐食が進んだ可能性がある」と発表しています。

このように対策には早急な判断が求められます。水道管の耐久年数は約40年と言われていますが、水道管の多くは1970年代前後に設置されたものです。水道管の更新工事は追いついておらず、耐用年数を超える水道管は全国で約10万km(地球2周半相当)もあるそうです。

また、水の問題は老朽化だけではありません。全国47都道府県自治体への調査結果によると「浄水器はつけたほうが良い」の回答が90%という結果になりました。理由は「残留塩素濃度が変化してしまう可能性があり水道水質が保全されない懸念があるため」という理由が最多でした。

この調査結果を考えると、飲み水は家庭でしっかり対策を行うほか解決策はなさそうに思えます。特に赤ちゃんのミルクは「塩素が含まれる水道水」や「ミネラルが含まれる天然水」は好ましくありません。できれば浄水させた安全な水を飲ませてあげたいものですね。

ミネラルは人間のからだにとって大事な栄養素ですが、赤ちゃんは大人と違って内臓器官が未発達なので、過剰なミネラル摂取は胃や腸・肝臓に負担を与えて下痢を起こすことがあります。粉ミルクにはミネラルもバランスよく配合されているので、ミネラルウォーターのような天然水を使用してしまうとミネラル過多になってしまうこともあるので要注意です。

安全な水を確保するために個人ができる対策

家庭でできる対策として「お金をかけなくてもできる対策」と「お金がかかる対策」の2つをご紹介します。

1.お金をかけない対策

水資源が豊富な日本では、多くのスーパーが無料の給水サービスを行っています。給水サービスの水は浄水なので余計なミネラルも除去されているので赤ちゃんのミルクにも適しています。

ウォーターサーバー業者の営業には...

「水って買ったら高いですよね、ペットボトルを買うと月々何千円も...」

なんて言われますが...安全な水は無料でも調達できます。ただし、全くデメリットがないわけでもないので3点紹介しておきます。

運ぶのが重い

一人分でも1日あたり1ℓ~2ℓ使う方も多いので、それを家族分となると結構な量を運ぶ必要があり、それなりに重いです。

長期保存ができない

給水サービスの水は殺菌成分が含まれていないので、ミネラルウォーターのボトルを開封した状態で持ち帰るのと同じです。なので常温保存はできません。冷蔵庫に保管して3日以内には飲み切ったほうが安全でしょう。

給水ボトルを清潔に保つ必要がある

給水用の専用ボトルはスーパーで貰えますが(購入の場合もある)専用ボトルは毎回新しいボトルが貰えるわけではありません。1回使ったら洗浄して清潔に保つなど個人管理が必要になります。また、給水サービスの水は水道水と違って殺菌成分が入っていないので、菌が繁殖しやすいため注意が必要です。

2.お金をかける対策

A.ミネラルウォーターを買う

給水サービスが面倒な人で、水をあまり飲まない人はミネラルウォーターの購入も選択肢に入ります。コンビニではなくスーパーで買えば、500㎖あたり50円もしませんから10ℓでも1000円以下で調達できます。

B.ウォーターサーバーを置く

お金をかけるならウォーターサーバーも視野に入れておきましょう。ただし、ウォーターサーバー業者が勧めてくる「ボトルが宅配で送られてくるタイプのウォーターサーバー」ではありません。できれば浄水タイプのウォーターサーバーをおすすめします。

理由は単純で定額制だからです。使った分だけお金がかかるのは一昔前の話。浄水タイプのウォーターサーバーなら3000円~4000円程度で使いたい放題なんです。

また、浄水は余分なミネラルがないので、お米にしみ込みやすいんです。浄水でお米を研いで、浄水でご飯を炊くと、安いお米でもふっくら美味しく炊けるので、とってもおすすめです。やっぱり、ご飯が美味しいとおかずも美味しく感じますよね。

ちなみに、浄水サーバーには「自分で水を給水するタイプ」と「水道に直結するタイプ」の2種類がありますが、選び方は簡単です。

5年以内に引っ越す予定が...

ない」なら水道直結タイプの浄水サーバーがおすすめ

ある」なら給水タイプの浄水サーバーがおすすめ

持ち家など、しばらく引っ越す予定がないら、水道に繋げてしまったほうが圧倒的に快適です。

ただし「水道に直結するタイプ」は引っ越しする時には水道から取り外さないといけないないので、取り外しや再設置費用等で15,000円~25,000円くらい料金が発生する場合があります。

とはいえ、5年も使用していれば解約金は発生しないので、旧住居のウォーターサーバーを解約して、新住居で新しく契約すれば費用はかかりません。

「自分で水を給水するタイプ」は少し(1000円程度)安い代わりに、自分で水道水をタンクに給水してくてはいけない手間がありますから、そこらへんも考慮して浄水サーバーを選ぶのが賢い選択でしょう。

ただし、格安の浄水サーバーには注意が必要です。

格安のウォーターサーバーには、浄水フィルターを水道水で1週間毎に定期清掃する必要があるなど、取扱説明書に記載されているウォーターサーバーもあります。

取扱説明書を取り寄せて申込をする人はいませんので、多くの場合はサーバーが届いた後に問題が発覚するのです。水道水を安全な水にしたいのに、水道水でフィルターを洗っていたのでは意味がありませんよね。

おすすめのウォーターサーバー

検索ででてくるウォーターサーバーの記事を上から下まで10記事全て読み、ランキング上位に掲載されていた全てのウォーターサーバーの取扱説明書を読んで比較してみました。

※この記事は性能しか評価していません。個人の価値観を尊重するためデザイン評価は控えています。

給水タイプの浄水サーバーならハミングウォーター

給水タイプは「ハミングウォーター」「エブリィフレシャス」「ロッカ by プレミアムウォーター」がランキング上位だったので調べてみたのですが、結果はハミングウォーターが圧勝でした。

A.ハミングウォーター

レンタル料金は「3,000円(税抜)」で浄水量は1800ℓ(カートリッジ半年交換)なので1日あたり約10ℓと大家族でもたっぷり使用することができます。専用カートリッジも大きいフィルターを2本も取り付けるので同じお値段なら性能が良いほうがいいですね。

ハミングウォーターの詳細

 

B.エブリィフレシャス

レンタル料金は「3,000円(税抜)」なのでハミングウォーターと変わらないのですが、浄水量と浄水性能に差があります。エブリィ・フレシャスは小さなカートリッジが1本しかついておらず半年毎に交換が必要です。最大浄水量が600ℓでなので1日あたりの使用量は3ℓと家族世帯には向いていません。

エブリィフレシャスの詳細

 

C.Locca by プレミアムウォーター

料金だけを考えると「2437円(税抜)」と破格的に安いのですが、浄水フィルターを週に1回水道水で清掃するタイプだったので論外でした。※念のためLoocaの取扱説明書の抜粋を添付しておきます。

Loccaの詳細

ランキング外でしたが、Lapis(ラピス) という給水型のサーバーは、水道直結型浄水サーバー「RIco」と同じメーカーだったのでフィルターもしっかりしていました。さらに「2,680円(税抜)」と価格も安いので狙い目だと思います。 

水道直結タイプの浄水サーバーならRico(リコ)

浄水型といえば「アイコン」「楽水」「リコbyアクアスタイル」がランキング上位だったので調べてみたのですが、結果は一般家庭向けは「リコ」が強いけど、設置場所によっては「アイコン」「樂水」もあり。という結果でした。

A.リコbyアクアスタイル

レンタル料金は「3,980円(税抜)」で高性能フィルターが2つ、それも浄水量は4000ℓ(カートリッジ1年交換)1日あたり約11ℓ使えるので大家族でもたっぷり使うことができます。また、井戸水でも問題なく使用できますので、どこの家にも設置できるのはポイント高いですね。

Rico(リコ)の詳細

 

B.アイコン(ウォータースタンド)

レンタル料金は「4,000円(税抜)」で、井戸水を使用する場合は「4,800円(税抜)」なので少し高くなります。コンパクトなので置き場所を選ばないので狭い店舗とか事務所に置きやすいですね。

ただし、一般宅には少し不向きです。瞬間湯沸かし機能はとても便利なのですが、タンクレスなので90度のお湯を出そうとすると10秒ぐらい待たされます。さらに毎回100㎖しか出水されないので時間がかかります。

コーヒーをいれるには十分なのですが、カップラーメンを作るのは難しそうです。また、浄水量も600ℓなので1日あたり平均3ℓの浄水性能なので、小規模店舗向けのウォーターサーバーだと思います。

アイコンの詳細

 

C.楽水

レンタル料金は「3,300円」なので水道直結としては安めなのですが、初期費用13,200円かかります。また、水道管から給水される時に脈を打つような注水音がします。温めるときや冷やす時もサーバー本体が震えて「ブォーン」と音が鳴ることもあり、個人宅にはあまりおすすめできません。ただし、工場のような音を気にしない場所に設置する分には問題ないでしょう。

樂水の詳細

 

宅配水ならコスモウォーター

天然水の宅配といえば「プレミアムウォーター」と「コスモウォーター」がランキング上位だったのでご紹介します。

ただし、宅配タイプは約12ℓのボトル2つが4週間毎に届きますが、お料理にも天然水を使うようなら全然足りません。24ℓ以上使う家庭は追加のボトル注文が必要です。※1本2000円程度

ちなみに「プレミアムウォーター」と「コスモウォーター」は、どちらも富士山で採取した天然水なので、水の美味しさに差がないため使いやすさを評価しました。

A.コスモウォーター

毎月24ℓ届くので月々の料金は「3800円(税抜)」ですが...豆知識。ボトル配送を2か月毎(申込後アプリで設定)すれば、月平均2000円程度に費用を抑えて使用することができます。なので、ウォーターサーバー初心者にはおすすめです。

 

また、ボトル交換がとっても簡単です。下から吸い上げるタイプなので上まで持ち上げる必要がありません。お子さんやご年配の方でもボトル交換できるのは大きなメリットですね。

コスモウォーターの詳細 

 

B.プレミアムウォーター

毎月24ℓ届くので月々の料金は「3612円(税抜)」なので料金だけを見ると安いです。ただ、初期費用が3000円かかり、レンタル無料のサーバーは白黒しかありません、ちょっと個性的なサーバーを選ぶと月々プラス1000円かかります。ボトルも上部に設置しなくてはならないなど、機能面も評価すると、一歩コスモウォーターに及ばずといったところです。

プレミアムウォーターの詳細

 

家庭でできる環境対策

この記事で浄水サーバーをおすすめする理由は「定額で安いから」「手間がいらないから」これだけではありません。

 

皆さんは、世界のプラスチックごみ問題をテーマとした「マイクロプラスチック・ストーリー~僕らが作る2050年~」という映画はご存じでしょうか。

 

 

2050年までに海中のプラスチックの重量は魚の重量を超える」と予測されており、環境省の公式ページ経済産業省の資料でも問題が取り上げられています。

 

私たちは、この問題を解決するために家庭でも協力できることがあります。

それは、ペットボトル減らすことです。

例えば、ペットボトルを購入せずマイボトルを持ち歩いて水を飲むだけで、1人あたり年間3094gのペットボトルごみを削減することができるのです。

さらに、ペットボトルの生産量が減ることで温室効果ガスの発生も抑えることができます。つまり、カーボンニュートラル温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡)実現にも協力できる一石二鳥の取り組みなんです。

あなたも一緒に、今できる小さなことから取り組んでいきませんか。